単体型 100BASE-TX / 100BASE-FX リピータ・メディアコンバータ(動作温度拡張モデル:-25℃~65℃)

ツイストペア・ケーブル(銅線)をリンク時オートネゴシエーション信号により互いの通信規格を確認します。100Mbps で、半二重または全二重モードでリンクします。オートクロス機能はRJ-45 ポートの送受信の割当(極性)を自動的に判断して接続する機能であり、ストレート・ケーブルまたはクロスオーバ・ケーブルであっても接続します。設定は基板上のジャンパによって機能の有効性を切り替えられます。なお、オートクロス機能は必ずしも接続先のRJ-45 ポートの仕様に影響されることがあり、ストレート・ケーブルかクロスオーバ・ケーブルかによって、どちらか一方でしか接続できないケースも稀にあります。
ポーズ機能は、IEEE802.3xに規定されている機能です。この機能によって、2つのデバイス間のデータ伝送を、1つのデバイスが送信待ち状態になった場合、一時的に停止します。つまり、デバイスはネットワークトラフィックの問題が解消するまで時間が必要な場合、他のデバイスにポーズ信号を送信します。その上で、データを再伝送するまで、あらかじめ設定した時間待機します。この機能はポーズ機能を搭載したデバイス間で行われるフロ-コントロール制御のために、メディアコンバータは、ポーズ信号を透過するだけであり、ポーズ信号がエンド・デバイスに確実に届くようにするだけです。
ファーエンド・フォルト(FEF)機能は、IEEE802.3uで定義されたリモート・フォルト(Remote Fault)信号プロトコルを利用しています。光受信ポートのリンクが切断されると、コンバータは自動的にファー・エンド・フォルト信号を生成し、その信号を光ファイバの送信ポートから対向先に送信してから光送信信号をオフにします。なお、停止された光送信信号は、一定間隔をおいて再び送信を開始し、光受信ポートのリンクが復活するまで繰り返されます。また、リモート・フォルト機能は本来であればオートネゴシエーション時にのみ動作するようになっていますが、このメディアコンバータでは固定100BASE-TXリンク時にも、フォルト信号が生成されます。IEEE802.3uに準拠したデバイスによっては、このフォルト信号をRJ-45ポートから受けてリンクを切断したままにするハブまたはNWスイッチがあるようです。そのため、リンクできない障害が発生してしまった場合は、もう1つの機能であるリンクパススルー機能と同時にファー・エンド・フォルト機能も無効化することが推奨されています。
リンクパススルー(LPT) は、トラブル対応に有効な機能です。この機能は、メディアコンバータがリンク障害により孤立することを防ぎ、かつ、エンド・デバイスにリンク・ダウンの発生を通知します。リンク・パススルー機能を使って、光ファイバRX ポートおよび銅線の受信信号の喪失を監視します。もし、光ファイバかまたは銅線いずれかのポートでリンク・ダウンを検出した場合、メディアコンバータは自動的に別のポートの送信信号を停止します。光ファイバの送信ポートを停止することで、リンクの障害は、対向デバイスに「パススルー」されます。
この製品はネットワーク・レイヤー1で動作するメディアコンバータのため、MACテーブル持っていません。そのため、フレームサイズに制限はありません。ポーズフレームは透過されます。LLDPやEAPoLフレームも透過します。原則、停止してしまうフレームはありません。 このメディアコンバータは対向で接続することにより、デフォルト設定の状態で、スイッチ間におけるSTP/RSTP/MSTPプロトコルによる通信経路(光ファイバ/TPケーブル)の冗長経路自動切換を行うための製品として利用することが出来ます。
標準 IEEE802.3 100BASE-TX,100BASE-FX
寸法 76mm(幅)× 119mm(奥行)× 25mm(高さ)
電源 電源アダプタ(3525PS):入力AC100~240V(50/60Hz)、出力DC9V(1.6A)
動作環境 動作温度-25~+65℃、動作湿度5%~95%結露無
規格 CISPR22/EN55022, EN61000, CE, FCCクラスA
EN55024, EN6100-2-3, EN6100-3-3, 47 CFR Part15 Subpart B クラスA
保証期間 5年
LED表示機能 PWR (電源): 点灯 = バックプレーンから電源供給時、LKC (銅線リンク): 点灯 = 銅線リンク時、RXC (銅線受信): 点滅 = 銅線リンク上でデータ受信時、LKF (光ファイバ・リンク): 点灯 = 光ファイバ・リンク時、RXF (光ファイバ受信): 点滅 = 光ファイバ上でデータ受信時
DIP-SW機能設定
  • SW1:オートネゴシエーションの有効/無効(デフォルト有効:上)
  • SW2:ポーズ機能の有効/無効(デフォルト有効:上)
  • SW3:リンクパス・スルーの有効/無効(デフォルト有効:上)
  • SW4:ファーエンド・フォルト機能の有効/無効(デフォルト有効:上)
出荷重量 0.90kg
LED表示機能
  • PWR(電源):電源供給時ON=点灯
  • SDFまたはLKF(光ファイバ・リンク):リンクアップ時=点灯
  • SDCまたはLKC(銅線検知):銅線リンク時=点灯
  • RXF(光ファイバ受信):光ファイバでデータ受信時=点滅
  • RXC(銅線受信):銅線で受信時=点滅
製品型番 製品概要
動作温度拡張製品(-25℃~ +65℃)
E-100BTX-FX-05(HT) 100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ 100BASE-FX 1300nm マルチモード (ST)[2km]
E-100BTX-FX-05(SCHT) 100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ 100BASE-FX 1300nm マルチモード (SC)[2km]
E-100BTX-FX-05(SMHT) 100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ 100BASE-FX 1310nm シングルモード (SC)[20km]
製品型番 製品概要
SPS-2460-SA ワイドレンジ直流入力外部電源(DC24~60V入力/DC12.6V,最大1.0A出力)
E-MCR-05 12スロット・メディアコンバータ・ラック(動作温度0℃~50℃のため、動作温度拡張製品は使用できません)
SPS-UA12DHT-JP AC100~240V入力電源アダプタ(動作温度-30℃~70℃)DC12V(1.5A)出力、通常付属するAC電源ケーブルはAC125V迄の27142、DCバレル変換ケーブル付
27142 定格AC125V() AC電源ケーブル IEC C14プラグ、C13コネクタ用 ケーブル長は約2m(2.3m)
APW10-L6-20/C13-1.8m 定格AC250V(10Aまで)電源ケーブル NEMA L6-20プラグ、C13コネクタ用1.8m
※特注品につき納期2週間です。
APW12-C14/C13-1.8m 定格AC250V(12Aまで)電源ケーブル IEC C14プラグ、C13コネクタ用1.8m
※特注品につき納期2週間です。
RMS19-SA4-02 4スロット メディア・コンバータ・エクストラロング・トレイ[奥行355mm]
WMBD DINレール取付金具 [127mm]
WMBD-FS DINレール取付金具(水平・小型)[79mm]
WMBL 壁取付金具 [79mm]
WMBV 垂直壁取付金具 [127mm]
製品型番 最小出力 最大出力 受信感度 最大入力 リンクバジェット
E-100BTX-FX-05(HT) -19.0dBm -14.0dBm -30.0dBm -14.0dBm 11.0dB
E-100BTX-FX-05(SCHT) -19.0dBm -14.0dBm -30.0dBm -14.0dBm 11.0dB
E-100BTX-FX-05(SMHT) -15.0dBm -8.0dBm -31.0dBm -8.0dBm 16.0dB