ラントロニクス社の10G SFP+スロット（空き）タイプのメディアコンバータでは、MSA（マルチソースアグリーメント）に準拠し、定格DC3.3Vで動作する20ピンの接続端子を持つ10.3Gbpsのスモール・ファクタ・プラガブル・モジュールまたは、ミニGBICモジュール（Cisco互換など）のSFP+トランシーバ・モジュールを受け入れることができます。10GBASE-SR、10GBASE-LR、10GBASE-ER、10GBASE-LRM、10GBASE-ZRなどの通信規格に対応。カード型のメディアコンバータはIONMMを通して、リンクダウン通知機能だけでなく、DMIサポート機能（DDM、DOM等と呼称される）を搭載したSFPモジュールの場合、さらに光送信パワーや温度、受光レベルや電力バイアスなどの自己診断情報を表示またはSNMPトラップによるしきい値範囲外の警告などが可能となっています。
また、C4120-1048には同一シャーシ上にIONMMを搭載することにより、光ファイバポートからリモート・インバンド機能を有効化することができます。（後述）

ION プラットフォームで動作する管理モジュールとカード型C4120 と接続されている時、SFP+ モジュールのDMI管理も含め、各先進機能の設定（一部変更不能ですが）およびポート接続の監視、SNMP 管理を行う事ができます。管理のためのインターフェースは、httpまたはhttpsアクセスのWebUI、SSHv2 CLI、USBシリアルCLI があります。

10GBASE-T リンク時オートネゴシエーション信号により互いの通信規格を確認します。また、クロスオーバー接続が必要な場合（または逆）でもケーブル結線を変更することなく接続可能です。

通常のリンクパス・スルー（LPT）機能と同様にリンク障害を対向デバイスに通知します。この通知は光ファイバの送信ポートを利用し、対向デバイスのポート1 の銅線ポートを停止するするよう指示します。通常のLPT と異なる点は、リンク障害を搬送するため光ポートがリンクしたままになる点です。

リンク障害となった状態の後に自動的に接続されたネットワーク・デバイス間のリンクの修復を再試行し続けます。S4120 は光および銅線の両方のポートで自動リンクリストアをサポートしています。

ループバックは、RX からTX にパケットの再送信を可能にします。この機能の目的は、単体テストおよびデバッグするのに便利です。ループバック機能は、ソフトウェア・モードではWeb UI またはCLI によって設定できます。ハードウェア・モード時とスタンドアロン型では、ループバックはDIP スイッチを介して、オンまたはオフにすることができます。本カード型および単体型S4120でも、PHY レベルのループバック機能を提供します。S4120 では、DIP スイッチの切替によって銅線または光を個別にループバックさせることが可能です。

カテゴリ6AのRJ-45コネクタ付ケーブルを利用することで、本カード型メディアコンバータまたはS4120-1048単体型メディアコンバータの両方で、最長100mの接続をサポートしています。