ラントロニクス社のSFP+スロット（空き）タイプのメディアコンバータでは、MSA（マルチソースアグリーメント）に準拠し、定格DC3.3Vで動作する20ピンの接続端子を持つ1Gbpsのスモール・ファクタ・プラガブル・モジュールまたは、ミニGBICモジュール（Cisco互換など）および 最大11.5GbpsまでのSFP+トランシーバ・モジュールを受け入れることができます。カード型のメディアコンバータはIONMMを通して、リンクダウン通知機能だけでなく、DMIサポート機能（DDM、DOM等と呼称される）を搭載したSFPモジュールの場合、さらに光送信パワーや温度、受光レベルや電力バイアスなどの自己診断情報を表示またはSNMPトラップによるしきい値範囲外の警告などが可能となっています。
4110-4848では、挿入する２つのSFPトランシーバは同一速度であること、かつ1000Mから11.5Gbpsの範囲に対応しています。但し、速度の異なるSFPを挿入しても、速度変換はできませんので通信ができません。もし、異なる速度のSFP/SFP+を挿入した場合、その場合の動作は一切保証できません。

3R ( 等化増幅、波形整形、タイミング再生成) による三つの機能の光信号再生機能により、多段などによるモード・コンバータやメディアコンバータからダーク・ファイバなどの劣悪な伝送路によって、起こり得る信号の劣化やノイズによる波形の歪みを一旦回路内で電気信号に変換し、光信号を再送信前に再生成することで、長距離伝送におけるBER（ビットエラーレート）やFCS（フレームチェックシーケンス）エラーを軽減することができます。

IONMM管理モジュールを搭載して一緒に利用するには、6スロット・シャーシかまたは19スロット・シャーシが必要です。IONMM管理モジュールに管理用IPアドレスを設定することにより、100BASE-TXイーサネット経由にて、WebUI(または）SNMPで各対応通信カードの情報を取得することが出来ます。取得可能な情報は次の通り：

• マネージド・シャーシに供給されている電源モジュールの状態
• カード上の各ポートのリンク・ステータス
• DMIサポートのSFP/SFP+モジュールの診断情報(温度、電流、送信パワー、受光パワーの取得）