C2210:10BASE-T/100BASE-TXブリッジ型 ION集合型カード メディアコンバータ

ツイストペア・ケーブル(銅線)をリンク時オートネゴシエーション信号により互いの通信規格を確認します。10Mbpsまたは100Mbpsで、半二重または全二重モードでリンクします。また、クロス接続が必要な場合(または逆)でもケーブル結線を変更することなく接続可能です。
ファーエンド・フォルト(FEF)機能は、IEEE802.3uで定義されたリモート・フォルト(Remote Fault)信号プロトコルを利用しています。光受信ポートのリンクが切断されると、コンバータは自動的にファー・エンド・フォルト信号を生成し、その信号を光ファイバの送信ポートから対向先に送信してから光送信信号をオフにします。なお、停止された光送信信号は、一定間隔をおいて再び送信を開始し、光受信ポートのリンクが復活するまで繰り返されます。
なお、この機能を無効化する場合は、IONMMが別途必要です。
リンクパススルー(LPT)はデフォルトで有効です。この機能はTPポートおよび光の受光ポートが監視状態になります。TPポートのケーブルが切断すると、メディアコンバータは光の送信ポートの電力を停止します。それにより、対向先のメディアコンバータの受光停止により、対向側も光の送信ポートを止めた上で、TPリンクを切断いたします。この相互機能によりTP/光のそれぞれのリンクをダウンさせる一連の動作により、片側で発生したリンク障害は対向先にも伝播するということです。
しかし、TPリンクまたは光ファイバのリンクの切断が起こった時、両方のポートもダウンすることになるため、故障原因が切り分けできないという側面も持っています。
そのため、リンクダウンが発生した場合は、一旦機能を無効化することをお薦めします。リンクパススルーが無効になると、光の送信ポートから常に光パワーが出力されるようになります。また、この状態で光パワーの測定も可能です。リンクパススルーが無効になっていれば、正常ナリンクだけが維持され、切断や何らかの問題のある伝送経路だけリンクしないため、原因が特定できるということです。
ハードウェア設定(出荷時デフォルト)では、前項までの各機能をカード上のSW1(6ポジションDIPスイッチ)を物理的に変更することで、各機能の設定を行うのに対し、ソフトウェア設定では、シャーシに挿入したカードを抜くことなく、各機能をIONMM管理モジュールによって設定および管理することを示します。この時、IONMM管理モジュールが同一シャーシ上に存在している必要があります。ソフトウェア設定情報はカード上のメモリにIONMMによって読み出し、または書き込まれて変更されます。
ハードウェア設定であるか、ソフトウェア設定であるかは基板上のジャンパ(J5)の状態によって決められます。ジャンパ設定の変更はシャーシからカードを引き抜いた状態でなければ設定の変更および反映はできません。
なお、このC2210メディアコンバータは、ソフトウェア・コンフィグとハードウェア・コンフィグの内容が一致しないため、設定項目によっては正しくない値を保持してしまう事があります。もしコンフィグモード変更する場合は、必ず工場出荷時設定に戻す作業を行ってから、コンフィグモードを変更してください。
標準 IEEE802.3
寸法 22mm(幅)× 165mm(奥行)× 86mm(高さ)
電源 2.5W(DC13.9V,200mA)
MACフィルタリング 1K MACアドレス
フィルタリング速度 イーサネット14,880pps、ファストイーサネット148,800pps
内部ジャンパ1 S:ソフトウェア・モード/H:ハードーウェア・モード
最大フレームサイズ 2048バイト
LED表示機能
  • PWR(電源):電源供給時ON=点灯
  • FD(光ファイバDUPLEX):フル時=点灯、ハーフ時=消灯
  • LACT(光ファイバ・リンク):リンクアップ時=点灯、アクティビティ=点滅
  • TP(銅線)2つのLED:フル時=緑点灯、ハーフ時=黄色点灯、10Mbpsリンク=黄色点灯、100Mbpsリンク=緑点灯
DIPスイッチ
  • SW1:TPオートネゴシエーション有効/無効の切替(デフォルト=上(有効))
  • SW2:銅線フル/ハーフ・デュプレックス切替(SW1が無効の時のみ有効)
  • SW3:TP速度10M/100Mの切替(SW1が無効の時のみ有効)
  • SW4:光ファイバのフル/ハーフ・デュプレックスの切替
  • SW5:オートクロスの有効化または無効化(デフォルト=上(有効))
  • SW6:リンクパス・スルーの有効/無効の切替(デフォルト=上(有効))
動作環境 動作温度0~+50℃、動作湿度5%~95%結露無
規格 CISPR/55022, EN55024, CE, FCCクラスA
保証期間 5年
製品型番 製品概要
C2210-1011 10/100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ 100BASE-FX 1300nm マルチモード (ST)[2km]
C2210-1013 10/100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ 100BASE-FX 1300nm マルチモード (SC)[2km]
C2210-1039 10/100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ 100BASE-FX 1300nm マルチモード (LC)[2km]
C2210-1014 10/100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ 100BASE-FX 1310nm シングルモード (SC)[20km]
C2210-1019 10/100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ 100BASE-FX 1310nm シングルモード (LC)[20km]
C2210-1040 10/100BASE-TX (RJ-45) [100 m] ⇔ SFPトランシーバ(空きスロット・別売)
製品型番 製品概要
TN-SFP-TX 100BASE-TX(RJ-45)[100m]
TN-SFP-OC3M 100BASE-FX/OC-3 1300nm (2芯マルチモードLC) [2km]
TN-SFP-OC3S 100BASE-FX/OC-3 1310nm (2芯シングルモードLC) [20km]
TN-SFP-OC3S3 100BASE-FX/OC-3 1310nm (2芯シングルモードLC) [30km]
TN-SFP-OC3S8 100BASE-FX/OC-3 1550nm (2芯シングルモードLC) [80km]
TN-SFP-OC3MB1 100BASE-FX 1310nm TX/1550nm RX (1芯マルチモードSC) [2km]
TN-SFP-OC3MB2 100BASE-FX 1550nm TX/1310nm RX (1芯マルチモードSC) [2km]
TN-SFP-OC3SB21 100BASE-FX 1310nm TX/1550nm RX (1芯シングルモードLC) [20km]
TN-SFP-OC3SB22 100BASE-FX 1550nm TX/1310nm RX (1芯シングルモードLC) [20km]
製品型番 最小出力 最大出力 受信感度 最大入力 リンクバジェット
C2210-1011 -19.0dBm -14.0dBm -30.0dBm -14.0dBm 11.0dB
C2210-1013 -19.0dBm -14.0dBm -30.0dBm -14.0dBm 11.0dB
C2210-1039 -19.0dBm -14.0dBm -30.0dBm -14.0dBm 11.0dB
C2210-1014 -15.0dBm -8.0dBm -31.0dBm -8.0dBm 16.0dB
C2210-1019 -15.2dBm -8.0dBm -32.5dBm -7.0dBm 29.0dB
C2110-1040 (利用するSFPモジュール仕様を参照して下さい)

IONMMで管理可能な機能設定 および 入力項目(パネル別/WebUI)